凸版印刷は、教育委員会や学校関係者を対象とした教育情報化セミナーを大阪で2月11日(水・祝)、東京で2月14日(土)に開催した。
学校現場のICT導入が進み、ICT機器やデジタル教材活用による学習理解の向上などの効果が期待できる反面、環境設備や現場の意識改革、法律の壁といった課題をどのような方法で解決するのか、セミナーではその糸口を探った。
電子黒板を使った授業をする上で重要になるのは、電子書籍による著作権問題がフォーカスになるようだ。一般的に電子黒板の使い方として、スキャンして、電子黒板上に表示して、そのうえで添削や上書きをしていく使い方が多い。
しかし、そのコンテンツ、教材自体の著作権が邪魔をして、スキャンすること自体が問題になることがあるという。こういった、電子化にまつわる著作権自体の問題が解消されない限り、いわゆる法的サポートがないと電子化による授業が展開していかない可能性があることはわすれてはならない。
佐賀県の教育委員会の方がおっしゃるには、一緒に学ぶためには電子黒板だけではなく、タブレットの普及も必須であるという。生徒のタブレットがすすむことで、電子化によるメリットをさらに教授できるであろう。
教育ICT化は、まだまだスタートラインにたったにすぎず、これからのチャレンジテーマだといえる。電子化によるメリットをコンテンツ会社が発信することで、ハードメーカーと一緒に普及が一気に進むと予想している。