教育ITソリューションEXPO2014と電子黒板の考察

Businessmen in front of the electronic blackboardお知らせ

教育ITソリューションEXPOが無事に、5/21-23の3日間で盛大な盛り上がりの中終わりました。弊社も、世界最大級サイズの84型4K電子黒板と、70型電子黒板を出展させていただきました。

今回、出展社の電子黒板をみていて色々とわかってきたことがあったため記載します。

タブレット連携が主流

教育ITソリューションEXPOの最大の特徴は、タブレット連携ソリューションに各社が力を入れていることが印象に残りました。電子黒板を中央に添え、各生徒1人が1台のタブレットを持ち、問題をタブレット上へくばり授業を進めていくデモンストレーションが多かったです。

小学校から、PCやタブレットを操作できる教育をするということは、今の情報化社会を生き抜くうえで必須な機能であることがわかります。いままで、紙で配っていたプリントが、電子配信に代わることは大いに効率化となるでしょう。また、いちいち黒板に記載する必要があった授業が、こういったコンテンツをそろえていくことで、本質的な授業を短い時間で集中しておこなうことができるのも、将来的なメリットだと言えます。

”メーカー視点”ではなく”現場視点”の電子黒板が求められている

各社から、電子黒板が多数出展しているのことも印象にのこりました。

弊社のエファタ株式会社LED電子黒板の最大の特徴は、

  • 大型(84インチ)
  • 高精細(4Kディスプレイ採用)
  • 使いやすさ(ショートカットキー・PC内臓)

です。

買ってきたその日で電源をいれれば、PC、ソフトも内臓されており、電子黒板としてすぐに使えるというのは魅力であるという感想をいただきました。

説明したお客様から、「展示会場で多くの電子黒板を触ってみたが、エファタ株式会社の電子黒板が一番使いやすい」との感想をいただいた事が印象に残りました。また、出展されている各社様も、弊社のブースに来訪いただき、意見交換させていただいたことも今後の糧となりました

既に電子黒板を導入されている大学関係者、進学塾、教育関係者に、実状を聞いてみると、実際に電子黒板の運用が必ずしもスムーズに進んでいないこともわかってきました。市場分析段階でわかっていたことですが、テレビメーカー主導で進めてきた電子黒板市場であるため、電子黒板作りがスペック重視、機能重視であったことは否めません。現場がその機能を使いこなせない、覚えられないということがおきる危険性があるのです。

機能主義から、現場主義へ、これが弊社の電子黒板普及に向けたのスローガンとなっています。つまり、本当に電子黒板を導入した先生方が教えやすくなった、授業の準備が効率化したという意見をいただけるよう、現場視点で電子黒板の活用方法を提案しています。弊社は今後もメーカー視点ではなく、ユーザー視点で電子黒板の販売、サポートに力を入れていく予定です。

プロジェクター型とテレビ型

教育ITソリューションEXPOに出展されている電子黒板をみていると、プロジェクター型とテレビ型があることがわかりました。それぞれ一長一短があるものの、明るい展示会場でみてみると、その、見やすさ、明るさはテレビ型にメリットがありそうです。あとは価格面ですが、最近の液晶パネルの大型化低価格化、および、ランニングコストの面から、テレビ型にメリットが増えており、個人的な意見ですが、今後テレビ型へ大きくシフトしていくことは間違いと確信いたしました。また、実際にユーザー様のお声をお聞かせいただき、テレビ型を選ばれるお客様が多いこともわかりました。

まとめ

教育ICT化は、あくまでも現場の授業が、楽しくなる、より理解が進む、深くなる、効率的に授業が運営されるという、先生方、生徒たちのためであり、電子黒板、タブレットなどはその手段の一つであることは忘れてはならないことです。方法論を論じる前に、弊社は、教育現場の目的をヒアリングして、設置後のフォロー、コンサルティングも重要だと考えています。

展示会中、提携しているMozaikのハンガリー技術者は、何故日本人はこんなにも英語が話せないのか?とびっくりしたと、感想を述べていました。展示会中、表現が難しい所は英語で説明したが通じなかったようです。世界中で日本の製品を目にしないことはないのに、なぜスピーキング能力、ヒアリング能力がグローバル水準に達しないのか?

これは真剣に考えないとなりません。日本は読み書きを中心の教育を進めてきました。計算、漢字、文法、単語、和訳などの能力は高いと思います。これが、世界中に品質の高い製品を世に送り出せた原動力であったといえます。一方、話す、聞く、といった体で感じながら磨く能力は、こういった教育ICTツールとメディアを活用することで補うことが可能です。今後は、グローバルな交渉力、コミュニケーション能力が求められてきますので、日本の教育現場も良いものは残し、足りない部分は強化する必要があります。

弊社は、ITソリューション提供会社であるために、IT機器の使いこなしのノウハウを教育現場に落とせることが最大の強みとなっています。

アフターサービスの質問をされることも会期中多かったのですが、どちらかといえばハード保守的な視点での質問が多数を占めました。もちろんハード面でのアフターサービスも行っておりますが、より重要なのは、ソフト面でのアフターサービスです。弊社は、設置後に教育ICTコンサルタント派遣サービスを展開しており、運用フォローサービスも行っております。この視点は忘れがちですが、家庭用のテレビ販売と違い、教育ICT機器は売り切り商品であってはならないとの発想から運用面でのアフターサービスも行っております。

今後も教育ICT化の一翼を担う会社でありたいと強くビジョンをいただいた3日間でした。今後ともエファタ株式会社をよろしくお願いします。また、ご来場いただいた、教育関係者様、官公庁関係者様、メーカー様に厚く御礼申し上げます。今後とも末永くお付き合いできることを心より祈っております。

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